◎林 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹 駅前の
にぎわい創出の観点から、
住宅用途での
建て替えを本市としては望んでいない一方で、事業性の観点から、住宅が入らなければ事業が進まない可能性もございます。
適合認定を受ける中で、
地域貢献の内容を全て満たしているにもかかわらず、住宅ということで全てを除いてしまってよいのかといった懸念もございます。そのため、住宅を避けたい要素の一つとして、駅前の街区を
分譲住宅の
区分所有により権利を共有することで、次の世代での
建て替えへの懸念や都市の硬直化を招くおそれがあると考えておりますので、例えば
分譲住宅ではなく、
賃貸住宅だとか
サービス付高齢者住宅といった、事業としての
住宅用途を入れていくといったことが例外として考えられると考えております。
◆
甘粕和彦 委員 最後になりますが、さきの9月の
建設経済常任委員会で報告があった
税制優遇の条例については、10年という期限があったかと思います。この
ガイドラインには期限は設けていないのでしょうか。期限を設けたほうがより
建て替えが進むのではないかと思いますが、そのあたりの見解をお聞かせください。
◎飯田 藤沢駅
周辺地区整備担当参事 駅前街区の再整備に向けましては、今後、
自由通路の
拡幅整備、南口の
駅前広場の再整備といった
都市基盤の整備に取り組んでいくことや、また、
民間施設の
建て替え事業なども考えますと、10年という期間で終了というものではないと思ってございます。こうしたことから、
ガイドライン自体の考え方につきましては期限を設けてございませんが、税控除の支援策については10年という期限を設けることで、
民間事業の
建て替えに向けた機運を高めまして、
藤沢駅前の
にぎわいの創出につなげてまいりたいというふうに考えてございます。
◆永井譲 委員 今回、
ガイドラインを定めて、市として
民間施設の
建て替えを促進していくという説明がありましたけれども、駅前の
民間施設においては、既に
建て替えに向けた取組が進められているところはあるのでしょうか、お聞かせください。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 南口の
ダイヤモンドビルですとか
フジサワ名店ビル等で構成されております、通称391地区と呼ばれているところでございますが、そちらについて
事業概要が今公表されております。現在、市街地再
開発事業の準備組合が立ち上がっておりまして、
建て替えに向けた
都市計画の手続が進められているところでございます。そのほかのビルにつきましては、具体的な
建て替えの事業として進められているところについては把握できておりませんが、本市の支援策等については、相談を何件か受けているところでございます。
◆永井譲 委員 この
ガイドラインで
民間施設の
あり方方針が定められていますが、
民間施設については民間の
建て替えであり、その点で、市としてどの程度まで介入できると考えているのかお聞かせください。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 委員御指摘のとおり、
民間施設の
建て替え事業につきましては、あくまで民間主体の事業でございますので、本市として介入はできないというところでございますが、
ガイドラインとして
駅前まちづくりの考え方をお示ししまして、本市の支援策を位置づけることで
民間施設の
建て替えを促進しまして、
官民連携した
駅前まちづくりを誘導していきたいと考えております。
◆山口政哉 委員 今回、
ガイドラインのほうが示されたんですけれども、この
ガイドラインでは、先ほどからありますけれども、
民間施設の
建て替え事業において、
地域貢献の評価の考え方や
支援制度について示されていますが、制度の運用に向けては、利用してもらうことが前提だと思いますが、
建て替えを検討している民間との日頃からの情報交換は、スムーズに事業を進めていく上では大変重要だと思っております。関係権利者との意見交換会を昨年度から今年になりまして5回ほど実施しているというふうに伺っていますけれども、これまで権利者からはどういった意見などが出ているのかお聞かせください。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 権利者としましては、事業性の部分を気にされておりまして、住宅、いわゆるマンションを認めてほしいという意見は伺っているところでございます。本市としましても、理想と実際の事業としての成立性のバランスを取る必要がある一方で、
税制優遇ですとか容積率の緩和など、駅前の
建て替えを本市としても支援していく以上、事業者に対しても一定のお願いをしていく必要があると考えているところでございます。
◆山口政哉 委員 ありがとうございます。
藤沢駅は路線のほうが3つ、小田急、JR、江ノ電があって、また、バスやタクシーなどがあって、湘南の玄関口として、1日多くの利用者がいると思うんですけれども、
藤沢駅前ということで、権利者だけではなくて、もっと広く多くの意見を聞く必要があるのかなというふうに思うんですけれども、そのあたりの考えについてお聞かせください。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 民間施設の施設側の取組につきましては、権利者等に対しまして、本市の考え方を御理解いただき、御協力をお願いしていく必要がありますので、今、勉強会という形で権利者と意見交換を実施しているところでございます。幅広い意見としましては、今月25日から
パブリックコメントを実施してまいりますので、そこでの意見を踏まえまして、
ガイドラインのほうに反映させてまいりたいと考えているところでございます。
◆山口政哉 委員 続いて、
ガイドラインのエリアのほうについてお聞きしたいんですけれども、資料2の3ページの
対象区域の図を見ますと、
ガイドラインエリアの外側も同じような考え方を持ったほうが、統一感といった意味で必要と考えるんですけれども、今後はこのエリアを広げていくのか、そして、新たにエリアをつくるのか、市の考えを最後にお聞かせください。
◎林 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹 今回の
ガイドラインにつきましては、本市の拠点であり、湘南の玄関口でもあります藤沢駅周辺の再活性化に向けまして、
駅前広場に面した商業・
業務機能の維持充実を図っていきたいと考えております。現時点では、エリアを広げていく考えはございませんが、まずは駅に接するエリアの取組を進めることで、駅周辺や市域全体に波及していくものと考えておるところでございます。
◆味村耕太郎 委員 それでは、何点か質問します。
経済効果分析のところで、村岡新駅と一体になった
まちづくりに伴う影響や共存共栄の在り方を検討していくということなんですけれども、仮に村岡新駅ができれば、藤沢駅
周辺地区の役割、地位というのも相対的に低下をしていくのではないか、このような懸念もあろうかと思いますが、その点は市としてどのように考えているんでしょうか。
◎野原 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 藤沢駅
周辺地区と村岡新駅
周辺地区については、本市の
都市マスタープランにおいて、都市拠点に位置づけられておりまして、藤沢駅周辺の再整備及び村岡新駅
周辺地区の整備を進めることで、それぞれの拠点の機能分担、連携を図りながら、本地区並びに藤沢市全体のさらなる活性化につながっていくものと判断しております。そのため、引き続き取組のほうを進めてまいりたいと考えております。
◆味村耕太郎 委員 続いて、
藤沢駅前における
民間施設の
建て替え、リニューアルに当たっては、駅前の
にぎわいという観点から、
商業機能を基本としつつも、他の機能との複合化を検討していくというふうにありますけれども、他の機能というのは具体的にどういうことなのか、公共の施設も含まれるということなのか、その辺を確認させてください。
◎野原 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 他の機能につきましては、例えば劇場やスポーツの練習場、
オフィスなどを想定しているものでございます。
公共施設の整備のほうを考えているものではございません。
◆味村耕太郎 委員 続いて、持続可能な
まちづくりということで、省エネ等の脱炭素化、SDGsの達成に寄与する
まちづくりを進めていくということですが、
藤沢駅前街区の
まちづくり、再開発によって、どれだけCO2の削減が可能になっていくのかという点もしっかり明確にしていく必要もあろうかと思いますが、この点はどうでしょうか。
◎林 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹 再開発等によりまして、具体的にどれだけCO2が削減できるのかを明確にしていくことは難しいことと考えておりますけれども、
ガイドラインの
基本方針や認定基準にも環境に配慮した項目を位置づけまして、
公共施設整備、民間の
建て替え事業において、持続可能な
まちづくりを進めてまいりたいと考えておるところでございます。
◆味村耕太郎 委員 では続いて、先ほどもお話がありましたけれども、藤沢駅南口の391地区の
まちづくりについてです。民間主導の事業でありますが、名店ビルなど3つのビルには小売店ですとか飲食店が65店舗あり、本市の地域経済の今後にとっても大きな影響があろうかというふうに思います。その意味では、準備組合ともよく協議調整をしながら、中小商店の方々の納得と合意を基本に、地域経済振興にもつながるような
まちづくりの方向性を目指していく必要もあろうかと思いますが、この点の見解についてお聞かせをください。
◎林 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹 391地区の
建て替え事業につきましては、現在、準備組合において、既存の店舗に対しまして説明会を実施するなど取り組んでいると聞いておるところでございます。新たな施設がどういった
商業施設になるかは、権利者の意向もありますが、事業実施に当たっては、既存の店舗などとも協議が進められていくものと考えております。
◆味村耕太郎 委員 391地区の事業ですけれども、報道等によると、2025年の春には既存ビルが閉店をするということですから、そういう意味では、例えば今いる中小商店の方々がビルができたときに戻ってこられるという保障等々はあるんでしょうか。その辺は現在のところどのようになっているのかお聞かせをください。
◎飯田 藤沢駅
周辺地区整備担当参事 391地区に関しまして、今言われた新しくビルが更新されて戻ってこられるかどうかということなんですけれども、今、準備組合さんのほうと各権利者の方、お借りしている方々との協議を進めて、うまくいくのかどうか分かりませんけれども、そこの推移を見守っていくというスタンスでございます。
◆味村耕太郎 委員 その辺が今のところなかなか明確にはなっていないのかなという点で、地域経済振興ということですから、これは経済部としても、中小商店の方々の意向をよく聞いていく必要があるのではないのかなというふうに思いますが、この点はどうでしょうか。
◎青木 経済部参事 そのあたりは、今、飯田参事のほうからもお話がありましたが、準備組合のほうで関係者が協議をされているということですので、経済部といたしましても、そういった話の進捗を注視してまいりたいというふうに考えております。
◆味村耕太郎 委員 続きまして、藤沢駅の南口広場の再整備、個別の事業についてちょっとお聞きをいたします。広場のロータリーについては、一般車の流入の抑制の方針が示されてきています。これについては、市民の方々が日常的に利用をしているという状況でもありますし、この方針で言われている車中心から人中心という部分も理解をするところではありますが、引き続き慎重な検討が必要だと思いますが、進捗状況も含めてお聞かせをください。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 交通広場としての公共交通ですとか一般車の共存、あと、このバランスをどこまで取るべきかというところですとか、駅前の広場自体の大きさが決まっている中で、よりよい形にしていければというふうに考えているところでございます。一般車の流入などにつきましては、現在、藤沢駅
南口駅前広場再整備
基本計画(素案)の見直しを進めているところでございます。
◆味村耕太郎 委員 続いて、南北の
地下通路についてです。この
ガイドラインでは、「
南口駅前広場の再整備や周辺の民間開発等と連携したリニューアルを検討」というふうにありますが、必要であれば、周辺の整備を待たずに、前倒しでも整備を検討していく必要があろうかと思いますが、この点はどうでしょうか。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 南北の
地下通路の再整備につきましては、391地区の市街地再
開発事業におきまして、南北の
地下通路の南口周辺について一体的な整備を検討されておりますことから、現在、事業者と協議を進めているところでございます。また、令和5年度から着手を予定しております
南北自由通路拡幅整備事業におきまして、南北の
地下通路を工事期間中の迂回ルートとして使用することも検討しているところでございます。したがいまして、複数の事業を同時に実施することで、駅周辺の利用者が不便になることも想定されますので、関連事業の計画、進捗を確認しながら、南北
地下通路の整備時期の検討を進めてまいりたいと考えております。
◆味村耕太郎 委員 続いて、
南北自由通路の整備と駅舎改良に伴うホームドアの設置ですけれども、これについても可能な限り前倒しで設置をし、市民の安全・安心の向上につなげていく、市としてJRや小田急に対して、今後ともしっかり働きかけを行っていく必要があろうかと思いますが、この点はどうでしょうか。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 ホームドアの設置につきましては、本市としましても、
南北自由通路拡幅整備に関わる設計協議ですとか、神奈川県鉄道輸送力増強促進会議を通じまして、設置の要望を行っているところでございます。引き続き早期実現に向けた調整協議を進めてまいりたいと考えております。
◆味村耕太郎 委員 最後に、
民間施設の
建て替えに関する
規制誘導方策についてですけれども、
都市計画、
まちづくりというのは、地域住民が安全で安心して暮らし住み続けることができるための生活基盤をつくることであって、特定企業、大手のディベロッパーですとかの利潤追求の道具になるということは、当然ながら、あってはならないわけです。そのためにも、地域住民の
まちづくりへの参加、合意形成を基本に、住民本位の
まちづくりを進めていく必要があるなと思いますが、この点はどうでしょうか。
◎林 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹 今回の
ガイドラインの取組については、駅前街区の
民間施設と連携することで、よりよい駅前の
まちづくりを目指すものでございます。
民間施設に対しまして、
地域貢献として、施設用途や空間構成、環境や防災への配慮など、様々な取組を実施してもらいたいという内容になっておりまして、広く市民にも還元されるものと考えているとともに、今後、
パブリックコメント等を予定しておりまして、御意見等を伺ってまいりたいと考えております。
◆西智 委員 それでは、今回の
支援制度を見ますと、税金の減免等々の支援もあるんですが、
評価基準というのがあって、そこには
必須項目、
選択項目とあります。そういったところを見ると、事業者としてやらなければいけない部分というのも出てきており、
建て替えに向けて足かせになってはいけないと思うんですが、そのあたりはどのように考えているかお聞かせください。
◎野原 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 本市として一番の目的は、
建て替えのほうを促進し、藤沢駅周辺の再活性化につなげることではありますが、
駅前広場に接する
民間施設ということもございますので、半公共的な役割を担っていただく部分も少なからずあるのかなと考えております。そういった観点からも、本市も支援することで規制と誘導のバランスを取りながら、
官民連携の
駅前まちづくりを一緒に進めていければというふうに考えております。
◆西智 委員 先ほど391地区の話も出ましたが、駅前の391地区は市街地再
開発事業で進めていくということだったと思います。今回の
ガイドラインとの関係はどのようになっているのかお聞かせください。
◎野原 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 391地区につきましては、市街地再
開発事業の中で、容積率の緩和や
税制優遇などを検討しております。また、市街地再
開発事業にあっても、
ガイドラインの認定を受けることは可能であり、認定を取得した場合には、
オフィスに対する
助成制度の利用が可能となるものです。
◆西智 委員
ガイドライン(案)の49ページに
評価基準が載っているわけですが、その中で、
必須項目のところに「CASBEEかながわのBランク又はBELS認証の3つ星の取得」というふうにあるんですが、CASBEEかながわなんですが、建築環境総合性能評価システムで5段階ありまして、Sが大変優れている――S、A、B+、B-、C。Cが劣っているというふうな5段階あるわけですが、今回の
ガイドラインの
評価基準でいくと、Bランクの取得が必須ということです。以前の
藤沢都心部再生・
公共施設再
整備特別委員会で、Bというのは、B+もしくはB-ランク、どちらでも構わないというふうなことでしたが、B-というと、やや劣るになるんです。やや劣るというのが必須というところでは、ちょっと消極的かなというふうに感じております。やはり本市の顔となる駅前に新たな建物ができる際には、環境に配慮した、他を先導する施設となるよう、最低でもB+ランク――これはよいに当たるわけですが、そこは必須と考えますが、いかがお考えでしょうか。
◎野原 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 CASBEEかながわにつきましては、今、委員から御指摘がありましたとおり、S、A、B+、B-、Cランクの5段階の評価であり、今回の
必須項目の中では、最低限のB-以上を取得と考えておりましたが、市として認定する施設にどこまで求めるか、いただいた意見や、これから実施する
パブリックコメントの結果などを受けまして、よりよいものになるように、今後、整理のほうをしてまいりたいと考えているところでございます。
◆西智 委員 では次に、今回、具体的な数字が出てきた、
テナント(
オフィス)誘致に対する
側面支援についてなんですが、
オフィスの誘致で企業が進出してくることによって、移住者の増加であったり、地元の雇用の機会の創出であったり、税収であったり――そのための
側面支援というのは非常に大切かなと思います。先ほどこの金額の根拠というのを示していただいたんですが、総務省が毎年発表しているサテライト
オフィスの誘致の状況などを見ますと、上位5都道府県を見ると、北海道、新潟県、岐阜県、徳島県、長野県と地方の都市が多いわけです。やはり企業としても、より安い賃料のところを求めてということもあるかと思うんですが、こういった
オフィスの誘致合戦にこの金額で勝てるというか、優位性があるのか、企業を呼び込むことができるのか、そのあたりはどのように考えているのかお聞かせください。
◎寒河江 産業労働課主幹 今、御指摘があったところでございますけれども、まず、今回の金額設定につきましては、先ほど御答弁させていただいたとおりの算出方法によって、150万円と設定したものでございます。今、御心配の部分、ほかとの競争に勝てるのかというようなところだと思いますが、今回、この
建て替えに当たって、
オフィスの機能を導入していくということができましたら、我々といたしましても、まだまだ先の話でございますので、実際にこの支援策が発動するまでには、さらなる見直しが必要になることもあろうかと思っております。現時点では、今回設定した金額であっても、事業者にとってはかなりのインセンティブになっているものと捉えております。
◆西智 委員 総務省がサテライト
オフィスを設けた企業に対してアンケートを取っていて、それによると、開設に当たって、行政による支援でどのような支援が有益だったかというところで、もちろん補助金等というのは入っているので、今回の藤沢の件もいいと思うんですが、そのほかを見ると、地元教育機関向け(人材確保のための)企業説明会の開催であったり、地元企業等とのビジネスマッチング支援、今後の課題・行政等への要請等は、現地での安定的な仕事供給、地元人材の確保・育成こういったものを自治体に求めていたり、そもそも有益だったと答えているんですが、こういったことは行っていくのか、お考えをお聞かせください。
◎寒河江 産業労働課主幹 現時点で、
テナント誘致策と併せて、今いろいろと御例示いただいた事業について実施の予定があるかというと、セットで実施する予定はございませんけれども、まずはこの
建て替えに当たって、
オフィスがどれぐらい誘致できるのか、確保できるかというところが判明してきましたら、本市にも様々な研究機関、優秀な中小企業がございますので、そういったものを広く周知することによって、マッチングの機会というか、本市の資源を企業さんにお示しすることによって、本市の魅力を発信してまいりたいというふうに考えております。
◆西智 委員 最後になりますが、固都税の減免といった
支援制度の効果ですとか必要性というのは、今までもお話があって理解をしましたが、
ガイドラインとしてどのような効果が見込めるのかという点をお聞かせください。
◎林 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹 令和2年度に実施いたしました
経済効果分析では、駅前の
商業施設の機能更新を誘発することで
経済効果が得られることが示されております。また、税収としましても、容積率の緩和によりまして、現在と同規模もしくは同規模以上の施設となることで、固都税の増加や、新たに事業者が参入することで法人税の増加などが見込めるものとなっています。駅前の
にぎわいや交流、本市の顔となります
藤沢駅前の活性化につながることで、本市として魅力の向上など、金額として表せない市域全体に還元される効果も十分あると考えております。
◆武藤正人 委員 15ページの居心地がよく、歩きたくなる
まちづくりについて、1点お伺いしたいと思います。
藤沢駅前街区における
まちづくりの
基本方針の中にこのようなことがあるんですけれども、「交通マネジメントに取り組みます」と書いてあります。こういった
まちづくりをしていただくことは大いに期待できますし、いいことだと思っているんですけれども、今後、高齢者社会になっていく中で、例えば辻堂近辺に住んでいる方とか、今度、村岡新駅ができると思いますけれども、そういったところに住んでいる方は――藤沢駅の
まちづくりをやっていただいて、どんどんよくなっていくということで、藤沢駅に行きやすい方はどんどん便利になったり、よくなっていくというふうに思うんですけれども、藤沢市民というのは、北側のほうの方もいらっしゃいますし、高齢化している大庭の方もいらっしゃるわけです。こういった方々にとっても行きやすい場所であったり、使いやすい場所であったりということでなければならないと思うんですけれども、今後、「交通マネジメントに取り組みます」という中で、そういったところに住んでいる方々に対するマネジメント、考え方というのはどういうふうに考えていらっしゃるのかお伺いしたいと思います。
◎飯田 藤沢駅
周辺地区整備担当参事 交通マネジメントと、今回、藤沢駅の
基盤整備を中心にやって、あわせて、来やすくなるとか、交通の移動のしやすさとかは、当然、我々藤沢駅担当だけではなくて、全体の交通網――藤沢の特徴ではないんですけれども、鉄道3線がここに来ていますので、関係部署と連携しながら、移動しやすさというのは、交通課題に一緒に取り組んでいくというような考え方を持っています。当然、ここだけを造ればいいというものではなくて、来ていただいて、お子さんからお年寄りではないんですけれども、皆さんの使いやすさとかそういうこともしながら、バスの運行とか、いろんなことがあると思うんですけれども、いろんな施策と連携しながら取り組んでいくというような考え方を持っていますので、御理解ください。よろしくお願いいたします。
◆武藤正人 委員 ここには具体的に「自転車利用環境の改善や、公共交通の分担率向上」と書いてありますけれども、これは具体的にどういうことに取り組んでいかれるのか、思いというんですか、まだこれからだと思いますけれども、その辺のお考えをお伺いしたいと思います。
◎飯田 藤沢駅
周辺地区整備担当参事 まず、自転車利用は、駐輪場だったり、今回の
ガイドラインにも、民間の建物のところに少しゆったりではないんですけれども、自転車のキーワードというものを評価の中の一つとして取り組んでいただいて、交通の分担率というところでございますけれども、車社会から人というか、この特徴を生かして、歩きやすくなるではないですが、そんなことを目指しながら進めていきたいというふうに思っています。
○
杉原栄子 委員長 休憩いたします。
──────────────────────────────
午前10時27分 休憩
午前10時40分 再開
──────────────────────────────
○
杉原栄子 委員長 再開いたします。
引き続き質疑を行います。質疑はありませんか。
◆有賀正義 委員 30ページについて質問します。下のほうにデッキ架け替えの
イメージ(断面図)があって、官民境界線が移動するよという図があるんですけれども、まず、基本的なところで、官民境界線がビルのほうに移ったときには容積率の扱いがどうなるかということと、スペースの維持管理は権利者側に移るのかという2点を確認させてください。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 今の南口の外周デッキのお話かと思いますけれども、民間の中にデッキの機能を入れていただくことによって容積率の緩和というところもあるんですが、緩和の内容については、具体に評価委員会とかそういった中で決めていくのかなというふうに考えています。通路の管理という部分につきましては、通路自体の所有が民間のビルさんになりますので、いわゆる管理協定というか、そういった形で協定を結んだ中で維持していくものと考えているところでございます。
◆有賀正義 委員 通路の維持管理を権利者側にということで、実は数年前に辻堂のデッキで、自然災害なんですけれども、市の施工のところはしっかりしていたんですけれども、権利者側のところのデッキが破損して、しばらく使えなくなったということがあったんですけれども、その辺の経験というのは、今回の
ガイドラインの中でどう反映されているか。使えないということで、市民にとって不便を生じさせたわけですので、その辺はどう整理されているのかお聞かせ願います。
◎林 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹 今回の
ガイドラインの中に、民間さんのほうに入った通路だとかそういうものの維持管理の内容は細かくうたってはございませんが、今後、維持管理等については、所有権は民間さんのものになりますけれども、できるだけ市のほうで協定等を結びまして管理できればと考えております。ただ、今の
ガイドラインの中で、そのことを細かくはうたっておりません。
◆有賀正義 委員
ガイドラインに織り込むのか、それとも、その先のほうでカバーしていくのかというのはあると思うんですけれども、辻堂の例でいくと、明らかに市の施工と民間の施工では材質だとか強度だとかが見て分かるような違いがあったんですけれども、その辺についてどう捉えているか、ちょっと先の話かもしれないんですけれども、お聞かせください。
◎関 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹補佐 今お話にありました辻堂の事例かと思いますけれども、民間側と市側で造る構造物ということになりますが、その構造物自体がどういう基準に基づいて整備されるかというところはありますけれども、いわゆるデッキの機能というところであれば、行政側で運用する場合は、通常、土木の基準でやったりしていますし、建物側は建築という基準で、一定の強度基準の中で定められているものと思います。辻堂の事例については、要するに気象災害といいますか、かなり特異な事例かと思いますけれども、そういった部分の取扱いについては、この先になると思うんですが、手引であるとか協定の中で、いろいろ
民間事業者さんと相談しながら定めていくものと考えております。
◆有賀正義 委員 先ほどの答弁の中で、管理に関しては、市でやるか、権利者のほうでやるかというお話があったんですけれども、権利者のほうで管理する場合、先ほどもいろいろと話題になったんですけれども、住宅があって
区分所有されていたりすると、管理を組合がやるのかとか、そういう話題にもなってくると思うんです。その辺の管理は市でやるという方向性が高くなるのかどうかということなんですけれども、その辺の理解はどうなっていくんでしょうか。
◎飯田 藤沢駅
周辺地区整備担当参事 原則、所有者さんが一定程度権利を持ってございますので、管理をしていくというふうなものになります。ただ、今回、民間側さんで、インセンティブではないんですけれども、通路を造っていただいて、容積率とかいろんな支援の認定をしていくと。先ほども申していますけれども、通行の権利まではあれですけれども、やはり細かい部分では事業者さんとよく話し合うと。
区分所有というか、分譲とか賃貸とかいろいろあると思うので、そのケースで様々出てきますので、そこは事業者さんとか権利者さんの意向とか、そこはきちんと調整、協議しながら、どこかで合致といいますか、話をしていかないとまとまらない話でございます。これから運用していきますけれども、どこが課題になってくるのか、当然、そこは念頭というか、いろんなところでもやっていますので、そういう経験値もありますので、この
ガイドラインによらずではないんですけれども、手引とかいろんなところで記載をさせていただいて、運用を図ると。当然、権利者の方々の相談を受けながら、どこがバランスがいいのかというふうな形になろうかと思います。ただ、所有者さんが権利を持ってございますので、所有者さんの管理というのが原則になります。
◎川﨑
都市整備部長 ちょっと補足させていただきます。南口のデッキにつきましては、今、真ん中に2本あるかと思うんですけれども、市としては、その2本を1本にして、
自由通路から江ノ電のほうに持っていきたいという考えがございます。そこについてはバリアフリーの基準の中でやっていきたいと。南口の再整備の検討委員会の中で、2階のデッキをどうするかという話がございました。――2階というか、回遊です。我々市としては真ん中です、周りのデッキはどうしますか。ただ、意見の中では、今のデッキを見ますと、柱があって、デッキが歩道側に出ているということで、湘南の玄関口にするには、南口に降りたときに青空がぱっと見えるというと、やっぱりデッキの足があったりすると邪魔だよねということで、どうしましょうかと。民間のビルの人たちも、当然、2階のデッキは必要なんだという考えでしたので、それであれば、できれば建物の中に入れていただきたいと。ただ、入れてもらうだけではお願い事だけで、市は何もしてくれないのかというので、
ガイドラインの中で容積率の緩和ですとかそういうことをしていきましょうということなので、少なからず民間のビルの方も2階に通路があることによって、商業などを営んだときにお客さんが入っていくというメリットもございますので、そういう部分を含めまして、今後、官民で調整というか、協議してまいりたいと考えております。
◆有賀正義 委員 最後の質問ですけれども、今の部長の御答弁にもちょっと関係してくるんですけれども、民間の建物にデッキを取り込むことによって広々とした空間が現れたとか、そういう例があるかと思うんですけれども、我々が実際の
イメージを持つために何か参考にした駅前の例とかがあればお聞かせいただければと思うんですけれども。部分的にというのかもしれませんけれども。
◎飯田 藤沢駅
周辺地区整備担当参事 部分的にといいますか、全体でというのはなかなかないのかなと。ただ、川崎駅のところとか、民間さんでちょこっと持っていたりとか、公共が持っていたりとか、いろいろあるんですけれども、今時点では、申し訳ないんですけれども、そこだけです。
◎川﨑
都市整備部長 確かに検討するときに事例として何点か上がっています。神奈川県で言うと、今言った川崎駅前ですとか、横浜駅前ではないんですけれども、横浜の中でも、建物の中に通路があるというものがありまして、そういう事例も――それ以外のが思い出せないので、申し訳ないんですけれども、今回の藤沢駅の南口のデッキを通路の中に入れるというのは、そのときの委員会の有識者の人たちからも、非常に画期的な施策だということでぜひ進めてほしいという意見もいただいていますので、具体的な場所は後日お答えさせていただきたいと思います。
◆栗原貴司 委員 まず1点確認をさせていただきたいんですけれども、一番最初の部長の説明にもありましたが、昨年度の2月の
藤沢都心部再生・
公共施設再
整備特別委員会で出てきた資料を見させていただくと――エリアの話ですが、今の資料でいくと、資料2の3ページでは、デッキに隣接しているエリアを重点地域というか、
ガイドラインの
対象区域と定めていると思うんですが、これに変更があるのかないのかお聞かせください。確認の質問です。
◎林 藤沢駅
周辺地区整備担当主幹 エリアの変更についてはございません。
◆栗原貴司 委員 分かりました。
エリアの変更はないということで、どこかで誰かがこのエリアを決めなければいけないというのは重々理解できますし、別にこのエリア自体に僕は反対しているわけでも何でもないんですが、先ほど山口委員からもエリアの質問がありました。武藤委員の質問でも町歩きというふうなことがあったと思うんですけれども、平面図を見させていただくと、破線のエリアが中心部から何メートルというか、何平米あるのかさっぱり分からないんですけれども、このエリアだけではなくて、藤沢駅の
まちづくりというふうなところでいくと、エリア外のところも重要視していかなければならないと思うんです。このエリアを決めることによって、エリア外も決めなければいけないと私は思っていまして、エリアの破線から出た3メートル先では何でもありになってしまうのか。また、一体感です。他の町で、町の中心部は栄えているんですけれども、3メートル行ったら、ちぐはぐな町になっていますというふうなところがよくあると思うんですけれども、俯瞰して見なければいけないと思っています。
先ほど山口委員への市側の御答弁の中で、波及効果を望んでいますというふうなお答えがあったと思うんですけれども、市のほうから要請をしない限り、波及効果なんて望めません。そこの考え方が今できていないというふうな御答弁だったんですが、こういうふうな案ができていまして、いろいろ歩き始めている中において、藤沢駅周辺の一体的な
まちづくりをどうしていくのか。準エリアというふうな言い方をするのか。容積率等々を支援策で緩和して段階的に引き下げていくであるとか、そういうふうなところの目的が今の説明や資料では見えづらいというか、見えない部分が僕の中ではあるんです。今後、市が主体となっていかなければいけないと思うんですけれども、半径2キロなのか、500メートルなのかというエリアに関して、市はどういうふうに考えているのか、最後にお聞かせいただきたいんですが。
◎飯田 藤沢駅
周辺地区整備担当参事 エリアの外側ということで、先ほども御答弁させていただきましたが、現時点では広げていくという考え方は持ってございません。ただ、
駅前広場に接している
商業施設の維持充実を図って、それが裏側、外側、市域全体に広がっていくということを今はやってございますので、この
ガイドラインは施策として画期的といいますか、いろんなものでやって、
建て替えの誘導を図りながら、それを町に波及させていきたいという思いがございますので、大変申し訳ないんですけれども、現時点でエリアを広げていくということは考えてございません。
◆栗原貴司 委員 僕の説明の仕方がおかしかったのかもしれないんですけれども、支援のエリアを広げてくださいという話をしているわけではなくて、対象外エリアを今後どういうふうにしていくのか、どういうふうな
まちづくりをしていくのかというお考えをお聞かせくださいということです。
◎飯田 藤沢駅
周辺地区整備担当参事 対象外エリアにつきましては、現行法がございまして、あと、ここの
基盤整備をやっていくときに、再整備基本構想、
基本計画がございまして、そこで理念というか、考え方を取りまとめてございますので、その考え方を持ってその外側も統一感といいますか、そういうものを考え方として持ってございます。
○
杉原栄子 委員長 ほかにありますか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
杉原栄子 委員長 休憩いたします。
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午前10時56分 休憩
午前10時57分 再開
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○
杉原栄子 委員長 再開いたします。
それでは、質疑を終了する前に、これより議員間討議に入ります。
◆有賀正義 委員 今回、
駅前広場というエリアが想定されたということで、今、山口委員、栗原委員のほうから、エリア外はというお話が出ましたが、私もエリア外というのもすごく気にはしているんです。特に391街区から東へ行く、その辺はどうするんだという。今のところ、バスと歩行者が391街区の南から東側までずっと錯綜しているような部分があったり、そこのところをやっぱりこれから考えていかなきゃいけないかなというふうに思っているんですけれども、その辺の
イメージについてというか、ちょうどお話が出たので、御意見を伺わせていただければなというふうに思います。いかがでしょうか。
◆山口政哉 委員 今、有賀委員が言っていた
対象区域を見ると、ここら辺で結構集客を呼べるのは、多分、オーケーだと思うんです。あそこも老朽化、結構いい年数がたっていると思うので、今後、
建て替えを検討したり、話が上がっていると思います。これで言うと、そこが入っていませんので、広げていくエリアというのも必要なのかなと。今後、市がどういうふうに考えていくか分からないですけれども、私はちょっと広げてもいいのかなというふうに思っております。
◆有賀正義 委員 その辺は、答弁にあったように、構想とか計画とかがあるので、今回、
ガイドラインは
駅前広場かもしれないですけれども、構想と計画に注目していく必要があるなというふうに思っております。
◆栗原貴司 委員 私も今、山口委員がおっしゃったみたいに、オーケーというふうなところもあるんですけれども、一方で、市民会館の
建て替えというところでも一体感というふうな話が出ていたと思うんです。その辺のエリア、市民会館までではないにしろ、藤沢駅周辺の統一感の
イメージがまだ見えてこないのかなというふうなところがあります。一番最初の御答弁だと、先ほどいただいた御答弁とはちょっと違う御答弁をいただいた気がしていて、波及効果を求めていきますという御答弁と、
ガイドラインがありますというふうな御答弁だったと思うんですけれども、その辺がちょっとちぐはぐなのかなというふうなところがありましたので、今後も見えるような感じで、補足資料ではないんですけれども、そういうふうなものもいただけたらいいかなというふうに思っております。
○
杉原栄子 委員長 ほかにございますか。大丈夫ですか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
杉原栄子 委員長 ただいま有賀委員からの御発言に対して議員間討議を行いました。おおむね意見は出尽くしたようなので、この件について議員間討議は終了したいと思います。
今回のエリア外の部分について、さらに構想、計画等を練っていただきたいという大まかな意見だったと思います。
これで議員間討議を終わります。
休憩いたします。
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午前11時02分 休憩
午前11時03分 再開